パーソナルトレーナー&ジュニア野菜ソムリエの池田幸平が教える!!『いま食べるとカラダにイイコトある旬野菜』

おすすめ旬野菜を食べて身体作り

<1月>

・小松菜

大きな特徴は、「カルシウム」を多く含む食材だということです。100gあたりのカルシウムの含有量は、牛乳よりも多いのです。また、カリウム・カロテン・ビタミンC等の含有量は野菜の中ではトップクラスです。そのため、体のコンディションを保つためにはとても有効な野菜です。茹でる・炒める・煮る等、様々なアレンジが可能な食材のため、日々摂りたい食材です。

 

<2月>

・ブロッコリー

キャベツが品種改良されて生まれたのが、ブロッコリーです。そこから更に品種改良をされて生まれたのがカリフラワーですね。ブロッコリーには豊富なビタミンCが含まれます。しかし、ビタミンCは水溶性ビタミンのため、茹でた場合、お湯にビタミンCが流れ出てしまいます。その為、スープに入れて食べるとブロッコリーに含まれる栄養素を全て摂取できますね。

 

<3月>

・アスパラガス

アスパラガスは、江戸時代に長崎に伝来し、当初は観賞用だったようです。日本国内では大正時代より栽培が始まりました。ホワイトアスパラガス・グリーンアスパラガスともに糖質・タンパク質が多く、アスパラギン酸を含むことも特徴のひとつです。アスパラギン酸は疲労に対する抵抗力を高める働きがあるため、運動をする人は積極的に摂りたい栄養素です。

 

<4月>

・新玉ねぎ

多くの場合、玉ねぎといえば「黄玉ねぎ」を指すのですが、春先に出回るものを「新玉ねぎ」と言います。辛みが少なくみずみずしいことが特徴です。玉ねぎに含まれる「硫化アリル」は加熱すると甘みが増すことが大きな特徴で、その甘みは砂糖の50倍と言われます。体内で糖質を利用する時には「ビタミンB1」が必要になります。「硫化アリル」と「ビタミンB1」が結合すると、体内での「ビタミンB1」の滞留時間が長くなるためダイエットにはとても有効な食材と言えます。

 

<5月>

・キャベツ

キャベツもアスパラガス同様、江戸時代に長崎に伝来したと言われています。そして、キャベツには多くのビタミンCが含まれます。特に、「芯」よりも「葉」の部分に多く含みます。ビタミンCは水溶性ビタミンのため、千切りのような生食や、スープにして食べるとビタミンCをしっかり摂ることができます。また、ビタミンUという栄養素を含むことも大きな特徴で、一般的にはキャベジンと呼ばれ、胃腸の健康を保つ働きがあります。

 

<6月>

・新ごぼう

ごぼうを食用にしているのは世界で日本人だけです。ごぼうは、不溶性食物繊維を多く含み便秘の改善に効果があるとされています。また、カルシウムを多く含むことも大きな特徴です。筋肉を動かしたり、心臓を動かすためにカルシウムは欠かせません。皮の部分に多くの栄養があるため、買う際には泥つきの物を選ぶと良いです。

 

<7月>

・おくら

おくらは、2000年以上も前からアフリカで栽培されていた、非常に歴史のある食材です。亜鉛やマグネシウム・カリウム・カロテン等を多く含むことが特徴です。亜鉛不足は、気分の落ち込みや、風邪をひきやすい、髪の毛や爪がもろい、といった症状がでることがあります。手軽に摂れる「おくら」で亜鉛を補充したいですね。

 

<8月>

・かぼちゃ

通年出回っており、すっかり冬のイメージのかぼちゃですが、旬は夏です。かぼちゃの大きな特徴は糖質とカロテンを多く含むこと。β-カロテンはビタミンAに変換され体内で働きますが、脂溶性ビタミンなので、油料理で使うと吸収がよくなります。真夏のバーベキューで、お肉と一緒に食べると良いですね。

 

<9月>

・トマト

近年、様々な品種が開発されているトマト。フルーツトマトといって、甘みにこだわったトマトも流通していますね。トマトは、β-カロテンを多く含むことが大きな特徴。このβ-カロテンは動脈硬化の予防に効果があるとされています。また、高い抗酸化作用をもつことから、疲労した体や紫外線等の外部刺激から体を守ってくれる働きもあります。また、水分も多く熱を下げる働きもあるため、暑い時期には積極的に摂りたい食材です。

 

<10月>

・白菜

寒くなってくると白菜を炊いたモノが食べたくなるのは僕だけでしょうか。白菜は、水分が約95%もあり、ビタミンCを豊富に含み、ビタミンCは水溶性のため鍋物や煮物に適した食材といえます。

 

<11月>

・にんじん

β-カロテンの含有量は、野菜の中で群を抜いて多く含む食材です。やはり皮付近に多くの栄養素があるため、皮ごと使うか、薄く皮を剥いて使うと良いです。しかし、人参には、ビタミンCを破壊する酵素が多く含まれるため、野菜ジュースにして飲むことはあまりおススメしません。ただし、加熱をすることでこの酵素の働きを弱めることができるので、どうしても野菜ジュースにしたい場合は、人参を下茹でしてから使うと良いですね。

 

<12月>

・ねぎ

白い部分を食べる「白ネギ」と、青い部分を食べる「青ネギ」に大別をすることができます。ネギには肉や魚の臭みをとる働きがあるため、すき焼き・鍋物・焼き鳥などで使われます。また、白髪ねぎや小口切りにして薬味としても大活躍しますね。料理の名脇役として欠かせない存在です。